人の印象を最も左右する『顔』。
顔立ちもそうですが、よりキレイで透き通ったツヤのある『肌』はあなたをさらに輝かせます。
しかし、そんなあなたの顔がかゆい状態になるほどカサカサになってしまうと、あなたのステキなお顔も台無しになるばかりか、日常で損をしてしまうことも。
顔がカサカサになる原因によって、かゆい状態などの症状がでることは、お肌にとって悪循環に陥る一方なんです。
一刻も早く改善しておかなければ、大切なお顔に傷や痕が残ってしまう場合もあるのです。
そこで今回は、顔がかさかさになる・かゆい状態になる原因や悪影響を含め、対策方法をご紹介していきます!
Contents
理想的な“美肌”とは?

そもそも、健康的で理想的なお肌とは一体どのような状態なのでしょうか?
普段の肌の状態を決める“肌質”とは、角質の水分量・お肌表面の皮脂の量でタイプ分けしたもの。
- ノーマルスキン:普通肌
- ドライスキン:乾燥肌
- オイリースキン:脂性肌
- インナードライ:乾燥性脂性肌
- 混合肌
このようなタイプ分けしたものがあり、最も良いバランスで保たれている状態が『普通肌』です。
普通肌は『皮脂の分泌量』も『角質の水分量』もちょうどよいバランスで保たれている状態であり、肌トラブルの根源とも言われる乾燥などによるバリア機能の低下を未然に防ぐことのできるお肌なんです。
皮脂の分泌量が適度であれば『天然の保湿クリーム』とまで呼ばれるである『皮脂膜』に包まれているので、水分の蒸発を防いでくれます。
また、肌のバリア機能が正常に機能している状態なら、角質層に適度なうるおいが保持されることになるのです。
この状態を長く保つことが、理想的なお肌であり美肌ケアの目標となるわけです。
洗顔後でわかるお肌の状態
普通肌であれば他の肌質と比べ、圧倒的に肌トラブルは少ないですし、日々お肌の状態に悩まされることはないでしょう。
しかし、見た目にはなにもない状態であっても、洗顔後の状態によっては自分の意外な肌質に気付く場合もあるんですよ。
- しっとりしていてツッパリがない・Tゾーンの脂性感がない:普通肌
- ツッパリ感と目元・口元・頬にカサカサを感じる:乾燥肌・敏感肌
- しっとり感がありツッパリもないが顔全体に脂性感がある:脂性肌・インナードライ
- 特定の部位だけにカサカサや脂性感がある:インナードライ
あなたはどのタイプに当てはまりましたか?
一見、問題のないように思える洗顔後のお肌でも、よく見つめ直してみると思わぬ肌質に気付くことも。
- お肌はしっとりしてるがべたつかない
- 気温や室温が変化しても乾燥はあまり気にならない
- キメ細かい・ハリやツヤも感じる
- 毛穴は目立たないし小さい
例えこのような普通肌の状態だったとしても、季節の変化・加齢などによって、乾燥肌やオイリー肌に傾く場合もあるのです。
顔がカサカサしている状態とは?

こうしてお肌のバランスが崩れてくると顔のカサツキも目立ち始め症状を伴うようになってきてしまいます。
私たちの肌を守ってくれているのは皮膚の表面である表皮の『角質層』。
あなたのお顔の『角質層』の機能が低下することによってカサツキが生じることになるわけですが、わずか0.02㎜という薄さでお肌にとって最も重要な『バリア機能』を有しており、全ての肌トラブルからあなたを守ってくれているのです。
この機能が低下することによって、外からの刺激や汚れなどによるダメージを受けやすくなるばかりか、水分保持能力も低下することになり『乾燥』が進み『肌荒れ』を引き起こすことに。
この状態によって顔がカサカサになってしまうのです。
顔のカサカサの根源
肌荒れとは一般的に、キメが整ってうるおっている健康な『普通肌』に対して、肌表面からなめらかさが失われカサツキやトラブルの状態。
肌に赤みを生じたり、ニキビができるなどの表面的なトラブルをはじめかゆみを伴う場合もあります。
- 毛穴の開き
- 吹き出物
- 湿疹・皮膚炎
といった症状も出やすい状態になってしまい、見た目の印象が気になるだけでなく、深刻な状態になり得るのです。
そのことによって乾燥が進むなどしてさらなるバリア機能の低下につながることに。
かゆみがさらに悪循環を生む
肌荒れの比較的初期の症状はカサツキであり、かゆみ。
肌表面に古い角質が溜まることで肌の手触りがカサカサ、ゴワゴワしたような状態になりキメが粗くなっていきます。
一見、表面的なトラブルのように見えますが、原因としては肌内部でうるおいを蓄える力が衰え、乾燥しやすくバリア機能が低下しやすい状態だということ。
こうした状態が進むことによって、粉を吹いたようにもなり、見た目にも肌が荒れた印象が強くなっていきます。
そして、年齢やその他の様々な要因とともに肌の機能が低下、保湿成分が減少することから肌荒れは増々進行していくことに。
そうして、ファンデーションでも隠せないくらい開いた毛穴や黒みも発生しキメの荒れたお肌に。
毛穴に詰まって目立ってしまう場合もありますし、Tソーンなどは特にその傾向が強く出ます。
すると今度は『ニキビ』などにも悩まされることになり、角質が暑くなって狭くなった毛穴に皮脂や古い角質がどんどん詰まっていき炎症が強くなっていくのです。
これらのような負のスパイラルによって『かゆみ』も起きやすくなり、湿疹や皮膚炎となるきっかけになっていくのです。
ヒリヒリするような感じや肌に赤みが見られる症状は、外部からの刺激から肌を守るバリア機能の低下から起こりやすくなりますから、あなたの肌質が敏感肌の傾いてしまうことだってあるんですよ。
ここまでのリスクを未然に回避し、今ある症状にも対応していくためには、症状やその原因を見極めた、あなたのお肌の状態や肌質に合わせたケアが必要になってくるのです。
顔がカサカサになる原因は?

では、あなたの顔がカサカサになる原因にはどのようなものがあるのでしょうか?
まずはそういした状態が起きやすい原因にな何があるのか、今あるあなたの環境ではどうなのか知っておくことで少しでもリスクを下げることができますし、自然と対策もしやすくなるんですよ。
乾燥
まずは何度もお伝えしている乾燥。
前述したように、お肌の乾燥はバリア機能を低下させ、トラブルの起きやすい状態を作ってしまいます。
乾燥するとキメが乱れたり、肌を十分に保護することができなくなり、外部ストレスや摩擦などによる負担を受けやすくなるのです。
乾燥が進行し、顔がカサカサしてくるとちょっとしたことでも更なるトラブルを引き起こしやすくなってしまいます。
- 汗をかく
- スキンケア
- 髪の毛や衣類が触れる
- 自分の手
こうした当たり前のようなことでも、細菌の侵入を容易にしているため、肌の悩みが増えることに。
ましてや、かゆみが起きやすい状態ですから、前述したような悪循環は避けられなくなるのです。
紫外線
人のカラダにとって過度な紫外線量は有害です。
紫外線が強い日なんかは、短時間でも悪影響を与えることに。
例え『室内にいれば大丈夫』と思っていても、紫外線に含まれる『UV-A』はガラスさえも通り抜けますので、屋内であっても紫外線対策は欠かせないほど。
紫外線は、肌の土台部分である真皮の中の組織に攻撃してきます。
- コラーゲン
- エラスチン
- ヒアルロン酸
- プロテオグリカン
- 線維芽細胞
などにダメージを与え、変性させたり量を減らします。
その結果、肌にたるみやほうれい線・シワ・毛穴が生じやすい状態を作ってしまうのです。
もちろん、肌にダメージを与え続けることは、バリア機能を低下させることにつながり結果的にお肌の乾燥したカサカサの状態を招くことになるんですよ。
しかも、そういった負の効果は即効性のあるものだけでなく、長時間に渡る蓄積から得られるものであって『光老化』を起こす要因になります。
ホルモンバランス
女性は特にホルモンバランスが変調しやすい時期があり、排卵の有無によって大きく影響を受けます。
そのことが皮脂の分泌量を左右したり『ストレス』を抱えやすい状態を作ることによって、バリア機能にまで負担をかけてくるのです。
そうしたデリケートな状態はより『かゆみ』も感じやすくさせ、ちょっとした刺激で肌トラブルを招きやすくなるのです。
アレルギー
このような敏感な状態は、外気や触れるものによって容易に『アレルギー反応』を示すことも。
そこまでひどい状態でなくても、それがかゆみやかぶれを引き起こしてしまうということ。
また、調子の良い状態では潜在化していたものが、こういた抵抗力が落ちて敏感になってしまった状態になると表面化してくることがあるのです。
もともとアレルギーのある方は、意識的にアレルギー物質を避ける必要があるのですが、そのような体質でない方でも日常的に注意しておきたいポイントがあります。
- スキンケア商品の成分
- ダニ
- カビ
- ハウスダスト
- 花粉・PM2.5
- 紫外線
- 食べ物
- 動物の毛
といったものは反応が起きやすいとも言われていますので、注意が必要ですし悪循環の引き金になることもあり、症状がひどくなった場合には医師への相談も必要になってしまいます。
糖化
糖化とは、体内にあるタンパク質や脂質が食事などで摂取した糖と結びつく現象のこと。
老化を促進させる物質とされている『AGEs(最終糖化生成物)』を生成してしまうと言われ、蓄積することでお肌の老化や黄ぐすみの原因になることも考えられます。
そのことにとって肌は脆弱な状態となりダメージを受けやすくなってしまうのです。
酸化
酸化は、お肌がサビてしまうこと。
カラダに酸素を取り込む過程で発生する活性酸素は、増えすぎると正常な細胞までサビさせてしまいます。
酸化した細胞は、栄養分を取り入れたり老廃物を排出する働きが弱くなり、老化を進めてしまうのです。
そのことによって真皮に存在するコラーゲンも傷めつけられてしまい肌の弾力が失われ、たるみやシワなども生じやすくなってしまい肌のバリア機能も低下していくことに。
酸化したお肌は、ターンオーバーも低下させ、メラニン色素が肌に残ってしまってシミとなりやすい状態を作るので、紫外線などの影響も受けやすくなってしまうのです。
間違ったスキンケア
このように、あなたの顔がカサカサしてかゆみが発生してしまうじような状態はあなたの生活そのものに多く存在しています。
つまり、普段行っている『スキンケア』も重要な要素のひとつ。
間違ったスキンケアによって、あなたのお肌は負担を感じダメージを受け続けている可能性も考えられます。
その行為自体が、お肌のバリア機能を低下させたり乾燥を招いているかもしれないということです。
- お肌に合っていない化粧品・成分
- 洗顔時に泡を立てずゴシゴシしてしまう
- クレンジングもオイル系でガッツリゴシゴシ
- 熱いお湯で顔を洗っている
- タオルでゴシゴシ拭いている
- 厚化粧
- ピーリング効果の強いパックをすることが多い
- ムダ毛処理
このようなスキンケアが続くことによって、あなたのお肌は確実にダメージを受けています。
確かに、古い角質や毛穴づまりを取り除くことができるかもしれませんが、角層を無理やり剥がすことにだってつながりますし、バリア機能を自ら低下させているといっても過言ではないのです。
このような原因がもとで『かゆみ』が発生するのですが、そのメカニズムは刺激による免疫細胞の『ヒスタミン分泌』に伴う知覚神経による作用からなります。
そのかゆみが毛細血管にまで影響することで赤みや炎症を伴う湿疹などへと進行していくのです。
そうした状態を予防し、改善にまで導くためには意図的な対策が必要ですし、日頃のスキンケアでも意識しておきたいことなのです。
ターンオーバーを正常に保つことや、あなたにあった化粧品を選び正しいスキンケア方法を行うことに注力した方があなたのお肌は守られるのですから。
顔のカサカサを改善してかゆみを防ぎ美肌になる5つの対策

例え今、あなたのお肌が前述したような『普通肌』の状態であっても『老化を防ぐ』ことを意識したエイジングケアは欠かせません。
エイジングケアの基本は保湿・清潔・紫外線対策の3つ。
このことを含め、あなたの生活習慣を見直すことによって、顔がカサカサする原因を取り除きかゆみを防いで悪循環からお肌を守ることができるのです。
保湿
まずは何と言ってもお肌のトラブル全ての根源である『乾燥を防ぐ』ことが重要。
- 化粧品
- 加湿
- 入浴
などによって、あなたのお肌の潤いを高めていきましょう!
正しい化粧品を選ぶ
前述したように、あなたの肌質に合っていない化粧品の使用は非常に危険な行為。
お伝えしたような簡易チェック方法であなたの肌質を見極め、適切な化粧品を選びスキンケアを継続して行く必要があります。
- セラミド
- ヒアルロン酸
- ビタミンC誘導体
- プラセンタ
- ローヤルゼリー
- コラーゲン
などを始めとした保湿成分を意識して、毎日継続して乾燥からお肌を守っていきましょう。
また、こうしたお肌を守るための美容成分を確認するのと同時に、お肌に刺激を与えてしまう成分もチャックしておく必要があります。
- アルコール
- エタノール
- バラペン
- 香料
- 着色料
- エデト酸
- 鉱物油
- ピーリング成分
といった添加が多いものは、ただ単に商品の見た目をよくするための保存料などに成分が偏り、お肌にとっては負担にしかならないものです。
そして、保湿の基本は『お肌にゆっくりしっかり優しくなじませる』ことにあります。
洗顔後は適量〜多めで即保湿する・軽く押し込むように角質層に浸透させすい意識で行うことを心掛けてくださいね。
また、新しく化粧品を使用する場合は必ず『パッチテスト』行うようにしてください。
加湿した環境作り
前述したように、お肌は外気の影響も大きく受けます。
季節によっては特に、冷暖房を使用することが多いですよね。
そうした気流の影響で室内の湿度は下がっていきますし、お肌の乾燥が進んでしまいます。
室内の湿度は60%前後を意識し、加湿器を用意するなどの対策も必要になってきます。
最近では加湿機能付きの空気清浄機や機能の高いエアコンなどもありますので、自宅や職場環境の見直しも必要になってきます。
入浴
入浴時の浴槽内のお湯のやシャワーの温度にも注意が必要です。
42℃以上の熱いお湯は、皮脂が溶けて肌の水分量を一気に奪いことになります。
入浴する際の温度は38〜40℃のぬるま湯に設定し、15分以内の入浴を心掛けた方が良いでしょう。
長風呂も肌水分を低下させ、バリア機能の役割をするセラミドなどがどんどん流れ出てしまうことになりますからね。
清潔
入浴時の注意点を念頭に起き、お顔を清潔に保つのもカサカサやかゆみを防ぐ対策。
汚れがたまっているような不潔な状態は、お肌のトラブルの原因になります。
そんことでかゆみや炎症が助長することになり、悪循環を招くことは前述した通りです。
- 洗顔時には特にお湯の温度を下げ、32~34℃くらいがおすすめ
- よく泡立た泡でこすらずに優しく洗顔する
- よくすすいで石鹸成分をしっかり洗い流す
- 水圧も負担になるため、手ですくったぬるま湯で優しく洗い流す
この4つのポイントを意識して普段の洗顔に活用していきましょう。
紫外線対策
紫外線もお肌に負担をかける大きな要因のひとつです。
例え日差しの弱い日でも、日常的に紫外線対策をしていく必要があります。
室内にいてもガラスを透過してしまいますし、地面や水面からの反射にも注意が必要です。
日焼け止めを始め、日傘や防止をかぶるなどの対策を習慣化するようにしましょう。
栄養バランス
そもそも、あなたのお肌を作っているのは、化粧品でもなかれば洗顔料でもありません。
あなたのカラダそのものを構成し、維持しているのは食事から得られる『栄養』なのです。
そのために意識しておきたいのはやはり『バランス』です。
ただ、カロリーを摂取すれば良いというわけではなく、不足しがちで尚且つお肌に良い食事を心掛けていくようにしたいところ。
- ビタミンA
- ビタミンC
- ビタミンE
- たんぱく質
- 脂肪酸
などの栄養素を意識しつつ、脂肪分や炭水化物の摂りすぎに注意しバランスのよい食生活を意識しましょう。
もちろん、偏食やインスタント・ファーストフードなどは避ける必要があります。
十分で良質な睡眠
人間のカラダは寝ている間にこそ作られます。
特に、22時〜2時の間には『成長ホルモン』が分泌されやすく『お肌のゴールデンタイム』とも言われています。
この時間帯に十分な睡眠時間を確保することはお肌にとっても、あなたの健康にとっても好循環を生みます。
結果的にお肌の機能も向上し、ターンオーバーも正常化しやすい状態を作ることができますので、生活習慣そのものを見直すことは必ず行っていくようにしましょう。
顔がカサカサになる原因のまとめ

顔はあなたを示す最も大事なパーツ。
もともと顔立ちの良いあなたでもあっても、日常的なケアを怠っているとすぐにトラブルを起こしてしまうことになりますし、そうした環境や年齢の変化に伴ってさらにそのリスクは増大していきます。
まずは、あなたの生活習慣そのものを見直し、正しい知識とケア方法で大切なお顔を守ってください。
そのことが、誰にでも好かれるあなたの印象をより高めてくれるのです。
コメントを残す